事業スタートアップのお金がない時期だからこそ、有利な利率で融資してくれるありがたい制度を、ひとまとめに講義してくれるというご案内をいただいたので、自分の知識のブラッシュアップ含めて参加させていただいた。主催は、私が以前「コントラ」という会社をエンタメコンテンツプロデューサーの片岡さんと創業した時にお世話になった新宿区の施設、「高田馬場創業支援センター」。以前は、正に施設長という役割がふさわしい、お父さんみたいなあったかいおじさまだったのだが、今は、若くてクールでITに詳しい若者の田中さんがセンター長。主催セミナーも、以前とは違って、ネット系が中心で、私や私のクライアントのニーズにもしっくり来るものが多い。今回のセミナー登壇の日本政策金融公庫は、行政書士会新宿支部としてパイプを持っているので、クライアントには私からご紹介をし、手出し口出しが功を奏したか融資をゲット、信用保証協会さんとは別の融資でお取引がある。
日本政策金融公庫は、その名の通り、政府の金融機関であり、利益追及型の銀行とは一線を画している。産業競争力強化法に乗っ取り、地域の雇用創出のために、創業支援にも積極的である。女性または35歳以下の若者と、55歳以上のシニア向けの「女性、若者、シニア起業家資金」や、創業後でも借りられる新規開業資金は、特別利率が適用される。公庫作成の「創業の手引」は、創業の基本のキが書かれていて、事業計画書の書き方がかなり参考になるとのことである。
信用保証協会は、借り手の中小企業社と貸し手の金融機関の間で保証をしてくれ、借り手が返済が困難になった場合は、貸してに代位弁済をし、借り手は保証協会へ返済することになる。保証協会を利用すると、無担保、長期の借り入れが可能となり、あれば、自治体の補助制度も利用できる。例えば、新宿区では金利1.4%、保証料1/2を補助してくれる。保証協会は地域で分かれているため、東京で創業の場合は、東京保証協会を利用することになる。
最後にご登壇は、創業支援センターの運営をしている、そーほっと代表の森下さん。そーほっとは、東京都の創業サポート事業のアドバイザーに指定されていて、融資前の創業サポート、融資後の経営アドバイスをしているそう。知らなかった。
融資を利用すれば当然返済しなければならないので、借りないで済むならその方が良い。が、もし設備投資や運転資金が必要な事業を計画している場合、こういった組織やシステムを知っているのといないのでは、その後の事業運営に大きな違いが出てくるはずである。
*詳細は、ホームページのお問い合わせフォームをご利用ください。上記情報は2017年9月現在のものであり、今後の変更についてはご了承ください。