東京入管(東京入国管理局)は、いつも混んでいる。品川の駅からバスで10分ほどかかるので、許可申請、カードのピックアップなどのために入管に行くときは、半日以上他に何もできないことを覚悟の上で行かないといけない。パソコンをもって行っても、座る席すら確保できないことがあるからである。コンサルティング、書類の作成及び申請とカードのピックアップ(更新時)にかかる時間を時給にすると、一般の申請取次士が設定している料金は安い、と思うのだが(コンサルで的確なアドバイスをするということを含めない、単なる書類記入・申請だけなら妥当か)、自分で行く外国人は自分で申請して拒絶されるリスクも含めた料金明細を考慮していないんだろうな、と思う。
昨年導入された「取次申請予約制度」とは、審査管理部門管轄の業務(許可申請と就労資格証明書交付であって、在留カードの交付は別)入管に申請その他手続きの予約を入れ、決められた時間に行って、書類のチェック、受け渡しをしてくれるものである。在留カードのピックアップ以外であれば、この予約制度が使えるので、取次申請の資格をもった行政書士(または弁護士がこの資格を持てるのであるが、この資格を持つ弁護士を私は見たことがないので)にとってはありがたいシステムである。
取次申請の予約日は、火・木で、その前日の午後0時までに取次番号、申請リストなどを記入のうえ、希望の時間を3つ選ぶ。入管は、前日午後4時までに、決定した予約時間を書いたファックスを送ってくれる。時間は1時間単位であり、その1時間の中に何十人もの予約を取るので、ここでも早いもの順という競争があるのだが、何百人の一般外国人と同じ列に並ぶよりは格段に早い。また、一応みんなプロフェッショナルであるわけで、担当職員の書類のチェックも早いから、予約を入れてから1時間半もあれば、申請業務は終了する。1日も待てないという顧客案件以外なら、このシステム利用は在留以外の業務が溜まっている時には利用必須。先日も、8時半に品川に到着したところ、入管行きのバス乗り場はすでに大行列。なんとか3つ目のバスに乗り、9時の予約で10時半には受付終了、おかげさまで午前中、他の予定が入れられて助かった。
それにしても、入管の申請のプロセスはいつになったらシステム化されるのだろうか?事務員の方達は連日午後11時位まで働いても終わらないと聞く。先日ニュースで「入国在留管理庁新設のため、588億円の予算要求」という記事があったが、入管で待たなくても申請できるようなオンラインシステム(できたら申請予約や結果報告もオンライン上で受付、回答ができるような)を1日も早く導入してくれるといいな、と思う。