仕事に関係することを書くという、自分で決めたブログの趣旨とは若干離れているが、多くの人に観てもらいたいドラマだったので、紹介させていただきたい。
今年2月からネットフリックスで配信開始された「未成年裁判」は韓国での未成年犯罪を扱っている。シリアスな内容ではあるが、サスペンスもので謎解きの部分もあり、とても興味深い。ネタバレは避けたいので、多くは語らないが、未成年は少年法で守られているため無罪放免で終わることも多いのだが、本当にそれでいいのかという問いかけをこのドラマは視聴者に投げかけている。主演で判事を演じているキム・ヘスさんの迫力ある演技も見もの(余談だがキム・ヘスさんがやはり主演の「国家が破産する日」という映画=1997年の韓国の国家破産を扱っているのだが、それがまるで今の日本みたいで面白いというより身につまされる。こちらも一見の価値あり)。
昔中央大学の法学部通信教育科にいたとき、千代田支部という学生部に所属していたのだが、副支部長として支部長と相談して企画、刑事政策の教授をお招きして、少年法に関してのセミナーを開催、司会者として教授の横で緊張しながら少年法の改正議論をなんとかこなした事をこのドラマを観ていて思い出した。「神戸連続自動殺傷事件」の後で、少年法の厳罰化が論じられていた頃だった。細かい議論の内容は忘れたが、未成年をどこまで守るのか、未成年だから許されるとわかった上で犯罪に手を染めるものも多い中、軽微な罪しか課さないと、その後彼らがどう成長し、そういう人間になっていくのか、かなり難しい問題である。それは韓国も日本も同じである(もちろん少年法の細部は異なる)。
それにしても、韓国はドラマも映画も質量ともに充実しているし、俳優さんたちも競争が激しく演技も素晴らしいので、最近はアメリカドラマよりこっちに目がいってしまう。日本も、もっと頑張ってほしいけど、国の助成・補助の方向性もちょっと問題だよなあ・・
ネットフリックスの公式サイトはこちら。(ページの画像はこのドラマとは関係ありません)。