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IP・スポーツ・エンタメ法のカンファレンス@ラスベガス

先週11/14-16までABA=アメリカ法曹協会主催の表記のカンファレンスに出席してきた。タイトルもなんだかキラキラしていて、いかにもスポーツやエンタメのカンファレンスに相応しく思える。詳細はこちらのリンクをご覧いただきたい。参加した理由は、1. 元々Lawyerになりたいと思ったきっかけ=Entertainment Lawyerとしてエンタメに関わっていきたかった、の基本に帰って、今後の自分自身のプラクティスをエンタメやIPに重心を置いていこうと思っていること、2. お知らせで書いたとおり、LAに三人で法律事務所を作り(エンタメをやろうと思っていたので、カリフォルニアならLA以外に考えられなかった)、こちらの専門分野の一つとしてエンタメに関わるプラクティスを考えているため、今エンタメに関わっている弁護士に会ったり、現在問題になっていることは何なのかを知りたかったからである。

又、以前ブログにも書いたのだが、そもそもUS Barを受験するきっかけになったのが、2011年のABAのAnnual Eventに参加したときに多くのアメリカ人弁護士に遭遇し、刺激を受けたことだったのだけど、その後ABAのアソシエイト会員からソロプラクティショナー身分になってからも一度もABAのイベントに参加したことがなかった。忙しいからといって参加を遠慮していたらいつまでも参加できないと、忙しい中こうしたカンファレンスに参加している司法書士や移民法を扱っている女性の専門家達のアドバイスを拝聴し、1ヶ月前に4泊6日の強行軍での参加を決めた。

3日間のイベントは朝の受付から全てEventsentialというアプリで管理されていて、出たいイベントを選んで15分前にチェックインをタップすれば好きに開催場所に入ることができる。プログラムの参考資料もアプリに含まれているので、それを見るのもダウンロードして保存するのも自由。同じ時間帯に3つプログラムが準備されているので、どれに出ようか迷ってしまう。主に、音楽系のイベント、著作権、契約書とAIに関する問題点、商標の最新のケース、パフォーマンス契約の交渉どころ、などがわかるものを選んで参加した。モデレーターの能力にもよるのだが、大体のプログラムが面白く、ためになるものばかりで、行って良かったと思った。

ただ、こうしたイベントにつきものなのが、ネットワークの機会。参加者は200名くらいで、半分はパネリスト、30人くらいはロースクールの学生で、残りはパネリストのお知り合い。初日のレセプション、ブレックファースト、有料のランチ他のイベントは、学生がスピーカーに自己紹介してるくらいで初見での挨拶って見かけない。私以外に海外から参加したのはカナダの弁護士一人だったと思う、という状態でかなりしんどかった。こういうところでどう溶け込んだらいいもんか悩んだけど、たまたま二日目の朝にエレベーターで一緒になったNYのエンタメ弁護士のDian Kurauszさんが自分の知り合いの弁護士を紹介してくれて本当にありがたかった。ただ、彼女にずっとくっついてるのも迷惑なので、適度に距離を保ちつつ、割り切って一人で仕事したりメモ取ったりしていた。来年参加するなら誰か連れて行かないと。

ラスベガスにいる間、2日目と3日目の夜(ホテル代が高い、夜中の3時に起きないと乗り継ぎで帰れないことから、3日目の夜はLAに移動したけど)に何かイベントがないかなと探していたら、なんとアッシャーが15,16日にラスベガスのT-Mobile Arenaでライブをやるということを発見した。一人でこの手のライブに行くのはどうなんだろう、観客から浮くよね(白人、アジア人なんてほぼいないと想像された)と迷ったものの、エンタメのカンファレンスに出るのに、エンタメのライブに行かねば後悔する、と無理やり自分を説得しつつ、幸い再販チケットが12,000円位で手に入ったこともあり、行くことにした。本人登場まで待たされるという書き込みも確認したものの、なんせアリーナなので早めに行かないと席まで到着できるか分からず、8時開始予定のところ、7時半にUber到着。ところが予定通り、アッシャーの登場は9時とアナウンスされ、それまでの時間はDJが会場盛り上げて、アリーナが巨大なクラブ状態。楽しかったけど、「一体何時に帰れるんだ」と心配に。でも、実際9時ちょっと過ぎにアッシャーが現れてからは、いやもうほんと歌もダンスも、舞台構成も面白いしかつすごく、観客もノリノリで面白かった。2時間近く経ったところで先に出てきたけど、交通混雑でホテルにたどり着いたのは12時過ぎ。それでも興奮して眠れず。やはりアメリカのアーティストのライブは現地で見るに限る。

カンファレンスの最終日のプログラムは13時までだったので、空港に行くまでに2時間ほど時間があったため、メインストリートにあるFashon Showというショッピングモールに行った。ここには、日本にはない「Anthropologie(いわゆるビームスみたいなセレクトショップで、みていても飽きない)」「Victoria’s Secret(私はアレルギーがあるのでセクシーなナイロン下着は着れないのだが、ここ実はおしゃれなパジャマ含み綿ものが充実している)などが入っていて便利。また隣にはドラッグストアのCVSがあって、ここらへんを歩いているだけで、今までロスであちこち行ってた手間が省けるのに気がついた。

それと、前回LAに行った時にその治安の悪さに驚いたし、バス乗車中にジャンキーにスマホを奪われたこともあって、今回は結構用心していたのだけど、ラスベガスはかなり治安が良いみたいで、夜中でも24時間営業のバスが運行しているし、メインストリートを歩いていても問題はないらしい。アッシャーのライブの行き帰りはUberを使ったが、Uberも呼んだらすぐにくる。カジノで有名な都市がカジノをするために来た観光客が一杯いるからこそ安全というのは逆説的で面白いけど、確かにホームレスやジャンキーは全く見なかったし、夜はちょっと寒いけど、昼間は快適。私が参加したイベント以外でも、カンファレンスができるようなスペースを持つホテル(今回のカンファレンスはこちら、宿泊先はヒルトン)、コンベンションセンターなどがあるし、今週はF1をやっているらしいので、集客の場所としても成功していると思う。今回もカジノは全く利用しなかったけど、買い物や食事にも便利なので、また行ってもいいなあと思った。ただ、ABAの表記のプログラムは来年は別の場所で開催されるらしいので、それはちょっと残念。

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